「相続手続きを誰に頼むのか?」について
皆様、こんにちは。相続勉強会講師の村上です。
7月末に開催しました「はじめての終活勉強会」も満席のご予約ありがとうございました。
お話しを聞かれて、分かりにくかった所や詳しく知りたい内容など
お電話やLINEでいつでもご相談くださいね🗣️
さて、本日は
「相続の手続きを誰に頼むか」について書いてみます。
相続勉強会でもお話するこのテーマ。
私の経験上ですと、「税理士」の先生にご相談される方が一番多いように思います。
その他、「弁護士の先生」や、「司法書士の先生」等、
いわゆる「士業」の先生にご相談されるケースが多いようです。
弁護士や司法書士の先生は「法律」に詳しいという
印象からお願いされるケースが多いと思いますし
「税理士」の先生はなんとなく「相続税」のイメージから
詳しいという印象があるかもしれません。
しかしながら、皆さん全てが「相続」に関して詳しいとは限りません。
従いまして、まずはご自身で「どのように相続手続きするのが良いか?」という点について
整理して、相談する?イメージをもっておく必要があります。
最近、この相続手続きに関しての失敗事例がありましたので
差し支えない範囲でご紹介させて頂きます。
ご相談者のAさんは、6月末にお母様がお亡くなりになられました。
相続人は長男、次男、三男の三人兄弟です。
ご相談者様は長男で、基本的には「3人で平等に分けたい。」という考えでしたが、
特に次男さんに対して、長男さんと三男さんがお金を貸していたという事があり
その点も精算できるような分け方をしたいという事でした。
手続きに際し、お母様が生前にお世話になっていた行政書士の先生がいらっしゃったそうで
お母様も晩年、「何かあったら相談しなさい」と言われていたという事から
この行政書士の先生にご相談されたそうです。
意向もきちんと伝えたところ、行政書士の先生は
「わかりました。私の方できっちり手続きしますからご安心ください」と言われ
皆さん安心してお願いされたそうです。
数週間後、手続きが完了したという事で事務所に訪問し説明をお聞きしたところ
全て「法定相続」で手続きされており
不動産に関しても共有名義で登記まで完了していました。
長男さんは「いや、こちらの意向も含めて分けて頂けるようにお願いしていましたが・・・」
といったところ、「いや、相続に関しては法律で全て決まっています。
なのでその通りに手続きを進めるしかありません。私としてはそのように手続きをしましたので
あとはご兄弟で話し合ってください。」と言われたそうです。
その後は何を言っても「私の仕事は終わった」の一点張りで
一切取り合ってくれなかったという事で、どうしたらいいか?というご相談でした。
今回のケースですと、もちろん「法定相続にてわける」のも一つの方法ではありますが
「精算したいものを精算できるような分け方」という要望があるので
もう少し分け方の工夫があったのではないか?と感じます。
特に相続に関しては、詳しい方とほとんど取り扱わない方で全く分け方が異なります。
従いまして、士業の先生にご相談される場合にも、
必ず「セカンドオピニオン」的な形で不動産業等、相続に詳しい方のお話も
必ず聞いた上で進めるようにしましょう。
もしすでに遺産分割が完了しているような場合には
恐らく「士業の先生」より、「相続に詳しい方」にご相談されることをおすすめします。
以上となります。
次回は、今回の事例のその後の対応について、ご紹介したいと思います。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
相続に関することはいつでもお気軽にご相談ください✨